最初の漫画プロジェクトの紹介

「Waypoints~分岐点・そこにある出逢い~」は Waypoints.jpでのオフィシャルなカウントダウンがついに始まりました!

「Waypoints」は、私達の初めての漫画プロジェクトの名前です。Waypointという英単語は、一般的にはGPSなどで使われる単語で、現在どこに向かっているかの理解を助ける参照ポイントとなる地点を表す言葉です。では、このプロジェクトの名前にはどんな意味が込められているのでしょうか?まず、私達のドローブリッジ・クリエーションズのビジョンについて改めて説明させてください。そうすれば、この初めての漫画プロジェクトがどのようにそのビジョンにフィットしているかをお分かりいただけるでしょう。

漫画は、日本では、巨大で影響力があるユニークなポップカルチャーの一部です。日本で一週間に購入される漫画数が、アメリカで一年間に購入される数より多い、というほどに漫画は日本で人気があります。日本はまた、90 %以上の人がインターネットを利用し、大学生の約99%がスマートフォンを持っており、ネット回線が最も普及している国の一つでもあります。一方で、日本では99%の人がノンクリスチャンです。

ドローブリッジ・クリエーションズは、オンライン漫画を用いた伝道ミニストリーです。教会につながっていない人へ伝道し、日本の教会に伝道のための材料を提供し、クリスチャン漫画家の活動を励ますという、三つの目的を持っています。教会と一般社会の間にあるギャップ、 イエス様と日本の間にあるギャップを埋めていくことを目指しています。

具体的には、ウェブコミックの形態を用いて、インターネット上で無料で読める連載マンガを発信し、その後、本を出版する予定です。成功すれば、もっと複数の漫画連載や様々なメディア発信をするような大きいミニストリーになる可能性があると考えています。ですが、夢は大きくてもまずは小さいところから、一話完結型のシリーズ「Waypoints」を始めていきます。

「Waypoints」は短いストーリーを集めた短編漫画シリーズです。その短いストーリーはどれも、聖書の福音書に書かれているイエス様についての話を元にしていて、イエス様に出会って人生が変えられた、様々な人達の視点を通した話となっています。

このシリーズの焦点は、イエス様がいかに人々の人生を変えられるかということを、シンプルかつ創造的に示すことにあります。教育的な内容に焦点を合わせているわけではありませんし、イエス様がどのような生涯を送られたかということにさえも、焦点を合わせてはいません。福音書のストーリーに登場する普通の人々に焦点を合わせることによって、読者が「自分にも関係あるな」と感じられるストーリーを伝えて、イエス様のことを知りたいと読者が感じるように興味を刺激するのです。

また、このシリーズには、複数の作者やアーティストが関わっています。様々なバックグラウンドを持つクリエイティヴなクリスチャンとして、アーティストや作者それぞれが、独自の視点をこのプロジェクトにもたらします。

「Waypoints」の初めに登場する漫画の数々は、Robin WhiteとWGM宣教師である Zach Motts がシナリオを書き、漫画家のあずみ椋、向日蒔人、ましう、Youmin Park、Ian Lammi、そしてRobin Whiteがイラストを描いています。

登場人物・創作者の両面でイエス様を色々な視点から見ていく時、読者が心を開き、新鮮かつ新しい視点で、自分自身を、人生を、信仰を、そしてもちろんイエス様ご自身を、見ることができるよう、神様が私達を用いていってくださいますように、ということが私達の望みであり祈りです。最終的には、読者がこのシリーズの登場人物達のように、キリストと人生の途上で出逢う機会があることを願っています。

どうかお祈りください

ビジョンステートメントの説明

今日は私達のビジョンステートメントを説明したいと思いますが、WHAT(何)、そしてWHY(何故)よりも、HOW(どのように)に焦点を当てます。ここで私達のビジョンステートメントをもう一度、見てみましょう。

「ドローブリッジクリエーションズは、オンライン漫画を用いた伝道ミニストリーです。教会につながっていない人へ伝道し、日本の教会に伝道のための材料を提供し、クリスチャン漫画家の活動を励ますという、三つの目的を持っています。教会と一般社会の間にあるギャップ、イエス様と日本の間にあるギャップを埋めていくことを目指しています。」


何(WHAT)をするのか知りたいならば、それは最初の文章に書かれています。このミニストリーはデジタルアウトリーチであり、その大きな魅力は漫画です。

次に、何故(WHY)について触れましょう。ビジョンステートメントの最後に書かれていることから説明します。ご存知だと思いますが、日本ではたった1%程度の人だけがクリスチャンなので、教会と文化の間にはかなり大きなギャップがあります。そして、ほとんどの人と福音の間にもかなり大きなギャップがあります。このミニストリーを行う理由は、そのギャップの橋渡しをすることです。

ではこのギャップをどのように(HOW)橋渡するのかを表す、ビジョンステートメントにある三つの目的を説明していきます。

1. 教会につながっていない人へ伝道する

このミニストリーの大きなポイントは、日本で人気のある漫画を用いて、インターネットを通して教会につながっていない人に、直接的に福音を伝えることができるということです。私達はもちろん、福音を聞く機会がこれまでなかった人達に、福音を分かち合いたいと思っていますし、教会に繋がっていない人々を地域教会へつなげたいと思っています。キリスト教が外国のものではなくて、日本人にもっと親しみがあって、日本人に受け入れられるものであってほしいと思います。もっと多くの日本人がイエス様の弟子となることを見たいのです。

しかし、この方法にも限界があるので、この一番目の目的だけでは近視眼的です。ですから、私達のビジョンには三つの柱があります。一つの柱だけでは長くはもたないでしょう。ここで二本目の柱の出番です。

2. 日本の教会に伝道のための材料を提供する

教会につながっていない人たちに直接的に伝道することに加えて、日本の教会が伝道することを助けたいとも考えています。ですから、教会に伝道材料となるものを提供したいと考えています。

このミニストリーの大きいところはやはり、オンラインであることです。どの教会も教会HPやFBで、私達の漫画サイトのリンクを紹介できます。しかし、このミニストリーが印刷物を出版できるようになれば、教会が地域の人や教会を訪れるゲストに手渡しできる、伝道用の印刷物を提供できるようになります。

また展示会やワークショップ、芸術関連の対面型の伝道イベントなどを、地域教会と協力して行う可能性も考えています。多くの日本の教会は、地域の人々に伝道するための創造的な方法を見つけることに苦労しています。ロビンは以前にクリスチャンのアート展示会に参加しました。教会とその周りの地域の架け橋となるために、クリスチャンアーティストが集まることを見るのはとてもワクワクすることです。

3. クリスチャンアーティストの活動を励ます

三番目の柱はこのビジョンの中でも、かなり楽しみにしている柱です。日本には、ただの娯楽としてだけではなく、芸術の一つの形として、また職業として、漫画に興味をもっている若者が沢山います。また、主のためにその才能を用いたいと願っているけれども、どこから始めたらよいか分からない若いクリスチャンアーティストもいます。もし、このミニストリーが若いクリスチャンアーティストを刺激し、ミニスリーへ参加する機会を提供することで彼らを励ませるならば、それは、とてもワクワクする長期的な投資になると思います。

ケリー・篠沢さんはプロのクリスチャン漫画家として有名な方です。ロビンがDrawbridgeを夢見ていた最初のころ、そのビジョンを彼女に話しました。ビジョンの中でもこの三番目の柱が彼女を興奮させました。なぜなら彼女は、漫画家志望の若者から、フリーで活動しているアーティストとしては応えきれない内容の質問、アドバイス、機会、メンタリングについてのリクエストを受けるからです。若いクリスチャンアーティストを訓練し育て上げるこの種のミニストリーのニーズは、本当に大きいと言ってくれました。

その可能性を想像できますか?たとえDrawbridgeが長く続かないとしても、もしこのミニストリーの一つのストーリーのイラストを担当する機会を通して、例えば五人の若い漫画家が刺激を受けて、漫画家としてのキャリアを築くよう励まされたらどうなるでしょう?私達の作品の影響力がたとえ小さいものだとしても、こうした五人のアーティストが将来、どんなものを生み出し、どんな影響力をもたらしていくでしょうか?彼らが必要としていることが、メンターをしてくれたりチャンスをくれる人の存在だけだとしたらどうでしょう?もしドローブリッジが成功して長期ミニストリーとなるならば、その影響力はどんどん大きくなっていくかもしれません。

こうした多くの可能性が存在しますが、実際的なこのミニストリーのスタートはまだこれからです。そして、これらは、自分達だけではとてもできないことです。創作への協力も技術に精通している人材も必要ですし、お金もさらに多くの祈りも必要です。

もしこのビジョンがあなたの心に響くならば、どうかお祈りください。そして、どのようにこのミニストリーに参加できるのかを考えてみてください。

Drawbridge Creations: 名前に込められた意味

ロビンは12年以上、日本で宣教師として働いてくる中で、霊的な橋渡しをすることが自分の役割の一部であると考えるようになりました。クリスチャンがほとんどいない国では、教会と文化の間にはかなり大きなギャップがあります。そのギャップに橋を渡す手助けをするよう召されていると感じ、ロビンは何年にもわたって、地域教会の伝道の一つとして英語を教えることを通して、霊的な架け橋になろうと努めてきました。しかし、ロビンはアーティストでもあります。そして芸術もまた、効果的な橋渡しをするツールとなります。

そこで、Drawbridge Creationsの登場です。

その名前は、イエス様のことを知らない人達に分かち合っていくために、芸術と技術を創造的に使うことで、霊的な橋渡しをするというアイデアから来ています。私たちは、読者を増やし、読者とつながってイエス様を指し示すために、特にオンライン上でシリーズ化される漫画を用いていきます。

かなり早い段階から、ミニストリーの名前には、この橋を渡すイメージを含む名前をつけたいと考えていました。ですが、まだ使われていなくて、ぴったりな名前に落ち着くのには時間がかかりました。友人や宣教師仲間からの有益なフィードバックをもらい、ついにDrawbridge Creationsという名前になりました。

drawbridge(跳ね橋)には、二つのタイプがあります。一つはお城の前に設置されているタイプのものです。このタイプからは、ビジュアル的に優れたロゴを作れそうだったのですが、ある方が指摘してくれたように、お城の前の跳ね橋というものは、お城に人を入れるために使われるだけではなく、敵から身を守ったり人々を城から締め出すためにも使われます。絶対に私たちのビジョンに沿うものではありません。

Lagos48

もう一つのdrawbridge(跳ね橋)は、橋の上だけではなく橋の下も通過できるタイプのものです。船が橋の下を通過できるように上方向に動いたり、車が橋の上を通過できるように下方向に動いたりします。上下の動きはどちらも交通を可能にするもので、跳ね橋は人々がどこかに行くために役立ちます。いわば、この跳ね橋は人を招き入れるものであって、締め出すものではありません。

Prinses Amalia brug over the Waaigat

そして、英語を使い慣れた方は、この名前がちょっとした言葉遊びを含んでいることにお気づきかもしれませんが、この名前は、霊的な橋を渡す(draw)ために、漫画を描き(draw)、神様が人々をご自分のために引き寄せる(draw)ために、このミニストリーを用いてくださるようにという、祈りも込められています。

というわけで、名前に込められた意味を今日は紹介しました。